みなさん、キャットフードの製造方法に興味がありますか?


答えはおそらく「NO」でしょう・・

難しそうな話や、直接生活の質に直接影響しないコトにはなかなか興味がわかないものです。
スマホが「作り方」より「使いやすさ」で選ばれるのと同じですね。
でも、製法を知ると、フード選びに対する視座が高くなります。世界一分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください💁🏻‍♂️

ドライフード

一言でいうと、水分約10%で乾燥したフードです。

ドライフードはエクストルーダーという機械を使って作られます。
食材を混ぜて機械に入れ、高温高圧(120〜135℃目安)でカリカリに仕上げます。ドライフードの糖質が高くなりがちな理由は、粒を膨らませ形を保つために一定量以上の糖質(正確にはデンプン)が必要だからです。

利点
・製造効率が高く価格が手頃なこと
・水分が10%前後と少なく長期保存に向くこと。
『ペット栄養管理学テキストブック』にはドライフードの水分含有量が13%以上ではカビが生える恐れがあるので、12%以下に保つことが好ましいと記載されています。

欠点
・原料コストを優先して原材料費の安い穀物を大量に配合した高糖質設計の製品が散見されること
・加熱により損なわれた微量栄養素(必須脂肪酸、ビタミンなど)を添加物で補填する必要があること

エクストルーダー(出典:ペット栄養学テキストブック)

ウェットフード

一言でいうと、水分約80%で缶詰やパウチに入ったフードです。

食材を缶やパウチに詰めて密封し、そのまま加熱して殺菌します。

利点
・ドライフードと違って密封して加熱するため、脂質の酸化リスクを抑えられる
・酸化防止剤に頼らなくても品質を保ちやすく、未開封なら常温で長期保存OK
・余計な糖質を入れなくても製造しやすく、水分たっぷりであることも併せて、猫の本来の獲物となるウサギやネズミなどの小動物に近い栄養成分と水分量に近づけやすい

欠点
・単価が高くなりがち
・開封後は質の劣化が早いため、冷蔵保存で48時間以内に使いきり、食べ残しは2時間以内に廃棄する必要がある

フリーズドライ

一言でいうと、食材を凍結乾燥した生食です。

加熱を抑えて素材感を保ちやすいのが特徴。フリーズドライは素材を凍結させた後、真空状態で水分を一気に昇華させる製法です。なお、加工の過程で加熱殺菌し、完全な生食とは言えない場合もあります。

利点
・余計なでんぷんなどを足さずに作りやすく、高タンパク・低糖質に設計しやすい
・強い加熱をあまり使わないため、加工の過程で栄養素が壊れにくい

欠点
・基本的に加熱殺菌をしないので、商品の安全性が原材料の清潔さや工場の衛生管理に左右される
・製造に手間がかかるため、価格が高めになりやすい

フリーズドライ製法(出典:K9ナチュラル公式HP

その他

半生フード

一言でいうと、柔らかいフードです。

主にドライフードと同じくエクストルーダーで製造しますが、砂糖やグリセリン、ソルビトールなどの保湿成分で水分を20〜35%ほどに保ちながら傷みにくい状態(=水分活性を下げた状態)にするタイプ。
砂糖などの力で水分量が多くても傷みにくくする理屈は、イチゴジャムをイメージすると分かりやすいかも🍓

違いを覚える必要はありませんが、半生フードはソフトドライフードとセミモイストフードの2種類があります。

エアドライ

一言でいうと、低温〜中温の温風でゆっくり乾燥させたフードです。

フリーズドライと似ていますが、凍結はしません。「生食」と表現されることが多いですが、加熱ゼロではないため、完全な「生」ではありません。
個人的な印象ですが、フリーズドライより粒が硬く、味が濃い傾向を感じています。

まとめ

製法の違いはそのまま成分・保存性・価格・衛生管理の差として飼い主さんの選びやすさに直結します。そのため、「どう作るか」を理解できると、「どう選ぶか」での迷いが減ります。

どれが正しいではなく、目的に合わせて上手に組み合わせることで、ペットの暮らしがより豊かになりますね🙆🏻‍♂️

今週の余談(ちょっと夏休みしてきました)

虫が苦手な方はごめんなさい。
数日前に趣味の昆虫採集に行ってきました。7時間くらい山の中を彷徨ってオオクワガタを発見。なかなか普通の人には理解してもらませんが、本当にカッコイイです😊

みなさんは、この夏、全力で遊ぶ機会を作れましたか?