こんにちは☀

今回は健康の話ではなく、犬の雑学についてお話しします🐶
「日本犬」と聞くと「柴犬」や「秋田犬」を思い浮かべる飼い主さんがほとんどだと思います。
僕もそうでした。

この本を読むまでは▼


実は、本来の日本犬はすでに絶滅しています

最近読んだ本にそんな衝撃の事実が書かれていたので、今日は分かりやすく解説します😊
猫派の方もぜひお読みください🙆🏻‍♂️

日本犬の始まり

日本で犬が飼われ始めたのは、縄文時代にさかのぼります。
台湾方面から犬が持ち込まれ、日本列島を北上し、北海道にまで広がりました。
一番古い犬の痕跡は9500年前で、神奈川県の夏島貝塚で見つかっています。

当時はまだ農耕が始まっておらず、狩猟採集生活がメインでした。犬は狩猟のお供として、頼もしいパートナーだったわけです。

ちなみに、昔の日本では「白い犬」が特に好まれたそうです。
確かに、昔話に出てくる犬は白いイメージがありますよね。
猟では、間違えて大事な犬を攻撃してしまわないよう、姿を確認しやすい白色が好まれたようです。

農耕の始まり

犬の歴史をさらに深掘りしていくと、遺伝子解析によって沖縄と北海道の犬は同じ遺伝子を持っていて、本州・四国・九州の犬は韓国の犬の遺伝子が少し混ざっていることがわかっています。 つまり、弥生時代に朝鮮半島から農耕民族がやってきたときに、犬も一緒に渡ってきたということです。

そして農耕が始まると、猟犬の需要は減り、犬は町や村で飼われるようになりました。さらに、犬は狩猟のパートナーから食材に変わりました。
弥生人には犬を食べる文化があったからです。

ちなみに、犬は薬膳料理にもなり、黄色の毛の犬が重宝されたそうです。

日本犬は町・村の犬

弥生時代以降は、基本的に表舞台に登場する犬は全て町・村の犬になります。
つまり、この町・村の犬こそ、本来の日本犬です。

鎌倉時代になると、武士の訓練の一環として「犬追物(いぬおうもの)」が流行しました。
いわゆる武士の練習道具として、的にされました。

胸糞悪い話だなぁ


南北朝時代以降は伝令やスパイとして活躍します。
そして、その文化は昭和になっても。

江戸時代には五代将軍徳川綱吉の「生類憐れみの令」により超過保護になります。これは有名ですよね。
ただ、「生類憐れみの令」の効力は都心部が中心だったようで、今は無き町・村の犬が主な対象になっています。

そして、綱吉の死後、「生類憐れみの令」は撤廃されましたが、その時に多くの犬が報復で虐殺されました。

犬に罪はないのにね

それ以降も、相変わらず犬は食用にされましたが、逆に病人や捨て子は犬に食べられたりしていたので、お互い様でした。

日本犬の絶滅

明治時代になると、欧米から「洋犬」が次々と輸入され、交雑により日本犬の数は激減していきます。
欧米では犬種改良が盛んで、特定の目的に合わせた犬種が次々に作り出されましたが、ありのままの日本犬は「悪犬」として嫌われ、撲滅すべき存在とされました。
残念ながら、日本人もそれに従い、積極的に日本犬を殺すようになりました。
そして、一気に純粋な日本犬は絶滅していきます。

唯一、例外だったのが「チン」。
小型で愛嬌のあるチンだけは欧米人に愛され、日本犬としては世界公認犬種の第一号になりました。

昭和3年、愛犬家たちが危機感を抱き、日本犬保存会を発足させました。
目的は、立ち耳・巻き尾の日本犬を保存することです。

昭和3年って、意外と最近じゃない?

日本初の在来犬に登録されたのは「秋田犬」です。

第一号が秋田犬って・・当時、軍国主義で強く・大きくありたいという時代背景が透けて見えるよね

残念ながら、臆病で用心深い町・村の犬はそもそも最初から日本在来犬種の候補にすら入りませんでした。
そして、弥生時代以降はずーっと超マイナー種だった山間部の勇ましい犬達が在来種として登録されることになりました。

まとめ

以上、日本犬の歴史について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
本来の日本犬が絶滅したのも、現在の日本在来種が登録されたのも、ここ100年くらいです。

めっちゃ最近(笑)

どこからが日本犬か?という議論もあると思います。
例えば、日本在来種の鶏は明治時代までに日本に来た鶏とされています。
なので、犬もそういう認識で良いと思います。

そもそも犬自体、人間がオオカミから作り出したものですが、このコラムが犬という動物のより深い理解につながれば幸いです。

余談ですが、今年出た論文によると、犬に一番近いオオカミはニホンオオカミと報告されました。
そして、柴犬などのいわゆる日本の犬は、本来の日本犬ではなく、縄文時代以降、ずっと山に籠もっていた超マイナーな種類です。
もしかしたら、ニホンオオカミにもっとも近い犬は柴犬と言っても間違いではないかもしれませんね。

参考記事

【限定】犬の紆余曲折(2023年11月3日)

【限定】猫の紆余曲折(2023年10月27日)

【限定】地鶏を装った“ほぼ”ブロイラーにご注意ください(2023年9月22日)

ニホンオオカミに関する論文(英文です)