今日のテーマは「肝臓」です🍶

血液検査でALTが基準値の2倍ありました😭

ASTとALTが安定しません😭

という声をちょくちょくお聞きします。

結論はこちら

「落ち着いてください。」

肝臓にダメージがあるのと肝臓病はまったく別です。
今回は落ち着いた方が良いパターン落ち着いてたらダメなパターンについて解説します!

落ち着いた方が良いパターン

AST(GOT)やALT(GPT)が上がっている状況です。
結論、基準値の2倍くらいの上昇なら様子を見ることが多いです。
基準値の3倍より高い場合や、高くなくてもエコー検査などの他の検査で異常があったり、状態が悪い場合は治療したり、精査(原因を特定する検査)したりします。
もちろん、方針は先生によって差はありますが💡

ASTが上がる原因🐶😺
①肝細胞障害(他に原因なし)
→ 炎症、腫瘍など

②肝細胞障害(他に原因あり)
→ 心不全
  ショック
  腸炎
  膵炎
  副腎皮質機能亢進症
  糖尿病
  甲状腺機能亢進症
  など
③薬の副作用
④筋肉の炎症

ALTが上がる原因🐶😺
①肝細胞障害(他に原因なし)
→ 炎症、腫瘍など

②肝細胞障害(他に原因あり)
→ 心不全
  ショック
  腸炎
  膵炎
  副腎皮質機能亢進症
  糖尿病
  甲状腺機能亢進症
  など

③薬の副作用

こんな感じでASTとALTはだいたい一緒なのですが、ASTの方が肝臓以外のダメージでも上がりがちなので、両方測定することで肝臓か?肝臓以外か?の判断がしやすくなります。

逆に肝臓病(ガチでヤバいとき)だと数値が上がらなかったりもします😅

そして、肝臓は身体の調子を整える臓器として超マルチタスクのブラック労働なので(笑)、他の臓器や場所で事故(炎症など)が起こると、それをカバーするためにASTやALTが上がることもあります。
そういう場合、原因は肝臓以外なので、肝臓の治療をしても意味がありません。

「ASTやALTが高いです😭」というご相談をお受けした時は、僕はウエットフードを推奨しています。
脱水を緩和したり、良い食事をするだけでなぜか数値が回復することが多いからです。

ただし、根拠(エビデンス)はないので、そこはご承知おきを🤫

落ち着いてたらダメなパターン

肝硬変、腫瘍、血管の異常(シャント)など、精査した結果、ガチで肝臓がヤバい状態です。
エコー検査や各種精密検査で確定していくのですが、ここまで来ると体調も悪くなってきます。

要は、がっつり治療が必要な状況です。

血液検査だと、TBA(胆汁酸)やNH3(アンモニア)などを参考にします。

肝臓が弱ってくると、タンパク質は毒になるし、糖新生(血糖を作る仕事)もできなくなるので犬だと肝臓病用の療法食(高糖質・低タンパク)の出番です。

参考コラム▼
【限定】肝臓の数値が悪い時に療法食をあげてはいけない(2023年5月12日)

少し肝臓にダメージがある程度の段階では良質なタンパク質を十分に摂って肝臓を回復する必要があるので、肝臓病の療法食はむしろ毒です。

まとめ

ASTやALTが多少高くても、他の検査結果に異常がなくて、本人も元気ならそこまで深刻に考えなくてOKです。
ウエットフードを併用するなど、良い食事を心がけてください。
不安なら、精査のために追加検査を主治医にご相談くださいませ。

「精査のためにエコー検査、レントゲン検査、追加の血液検査などでやる価値のあるものはありますか?」
って聞いていただけたらOKでございます👍

このコラムの参考書籍