紅麹サプリが話題になっているので、今回の話題はサプリです。

紅麹についてはYouTubeで解説しています▼
猫のおやつの紅麹色素
・犬のおやつの紅麹色素


ちゅ〜るは僕的には使う価値のある商品ですが、犬も猫も全体的に着色料をガンガン使っている商品穀物・糖質モリモリのゴミ商品が印象です🤫

今回解説するのは「クランベリー」のサプリです。
下部尿路に配慮したサプリとして有名なやつですね。

例えば、こういう商品です▼

この話題は先日の無料セミナーのお悩み相談であがった内容なのですが、今回改めてまとめさせていただきます🙆🏻‍♂️

お悩み相談の録画はこちら

結論

僕は使わないです。

ただし、動物病院で処方され、指示通りの用法・用量で使うならOKです🙆🏻‍♂️

クランベリーサプリの利点

利点はそれ自体が酸性なので、尿のpHを下げてくれることです。

山梨大学の論文によると、クランベリージュースのpHは2〜3でガッツリ酸性です
その影響で、人間だと尿を酸性にすることが分かっています。
尿路感染を起こす細菌は酸性の尿を嫌うので、結果的に尿路感染を予防することができます。
さらに、人間の研究では、膀胱に感染する大腸菌をやっつける効果も報告されています。

なので、何をやっても尿がアルカリ性から変わらない犬猫にちゃんとしたクランベリーサプリを正しく使えば、尿のpHを正常値に戻すことができます。

これだけ聞くと夢のようなステキな成分ですよね。

クランベリーサプリの欠点

欠点はシュウ酸カルシウム結石のリスクです。

おさらいですが、犬と猫の尿石症のメインは2つです。

犬猫の尿石症2選
①アルカリ性(pH7以上)でできるストルバイト。食事で溶ける。
②酸性(pH6以下)でできるシュウ酸カルシウム。食事で溶けない。
なお、猫の尿は弱酸性(pH6)が正常です。

クランベリーはシュウ酸やビタミンCが多く、人間ではすでに論文でクランベリーがシュウ酸カルシウムのリスクを上げる可能性が報告されています。
※ビタミンCは体内で代謝されてシュウ酸になります

なので、シュウ酸カルシウムのリスクがある人はクランベリーは使わないことがおすすめされています。

一方、犬猫では、こちらも論文でシュウ酸カルシウム尿石症のリスクがある犬猫にビタミンCやシュウ酸の多いクランベリー濃縮錠剤は使っちゃダメと報告されています。

ちなみに、人間はビタミンCを食事で摂る必要がありますが、犬猫はビタミンCを体内で作れるので、口から過度に摂取する必要はありませんね🙆🏻‍♂️

繰り返しますが、動物病院で処方され、指示通りの用法・用量で使うならOKです。
一方、市販のサプリは微妙です。商品によって品質が統一されているかも不明です。過度に入っていた場合、pHが下がりすぎるリスクは否めませんね。

※論文は最後にまとめて紹介しています

僕が使うなら・・

僕が使うならメチオニンです。

例えばこの商品とか💡



メチオニンは肉に含まれる弱酸性(pH5.6〜6.1)のアミノ酸です。
肉はマグネシウムが多いのに弱酸性なのはこのメチオニンのおかげですね🙆🏻‍♂️

もちろん、こちらも用法・用量を守って使うのが大前提ですが💡

ちなみに、メチオニンは獣医の参考書にも登場します。

犬のストルバイト尿石症の処方例▼

猫のストルバイト尿石症の処方例▼

まとめ

紅麹にしても、クランベリーにしても、メチオニンにしても、それぞれ利点と欠点があります。
当然ながら、パッケージには利点しか書いてありません(笑)

サプリを使うのは自由ですが、主治医と相談、または自分でしっかり利点+欠点を理解したうえで使われることをおすすめします。
リスク・リターンの合う選択をしていきましょう🙆🏻‍♂️✨

参考コラム

【限定】犬猫の尿石症の食事管理(2023年11月10日)
【限定】切り干し大根でストルバイト尿石症が治る説〜統計のマジック〜(2024年2月23日)

参考文献

山梨大学の論文(2005年)
クランベリーが人間の膀胱に感染する大腸菌をやっつける効果(2014年)
クランベリーが人間のシュウ酸カルシウム結石のリスクをあげる可能性(2001年)
シュウ酸カルシウム尿石症のある犬猫にビタミンCやシュウ酸の多いクランベリー濃縮錠剤は使っちゃダメ(2016年)
メチオニンのpH
獣医の参考書(犬)
獣医の参考書(猫)