
前回の無料セミナーの雑談で盛り上がった話題の深掘りです🙆🏻♂️

切り干し大根の煮汁でストルバイト尿石症が治るって聞いたのですが、あげても良いですか?
この質問が超多いです。
結論

全否定はしないけど、あげなくて良い
正直、困っていました。
切り干し大根なんて獣医の教科書には書いていないし、、
論文を検索しても出てこない・・
よく分からない一般の人がそれっぽい動画を挙げているのは知ってるけど。。
まさかね。。
そのまさかでした。
セミナーに参加された飼い主さんたちはこの動画を参考にされていたとのこと。
そして「実際にやってみて効果があった」という飼い主さんも・・
その様子はこのあたりです▼
※長いので先にこのコラムを最後までお読みください
大根はアルカリ性です。
実は人間の尿石症では大根が推奨されることがあるようです。
人間の尿石症といえば、尿が酸性の時にできるシュウ酸カルシウムです。
それなら、酸性を抑えるためにアルカリ性の大根を推奨するのは理にかなっていますよね。
参考サイトはこちら▼
・どこかの病院のHP①
・どこかの病院のHP②
・どこかの病院のHP③
一方、犬猫のストルバイト尿石症は尿がアルカリ性の時にできます。
そんな状態でアルカリ性食材を食べるのは超微妙です😅
なかなかヤバいですね(笑)
ただ、完全に否定するわけでもなくて、「煮汁」なら僕は良いんじゃないかと思います。
とにかく水分をしっかり摂りたいので、他に選択肢があるならそっちの方が良いのですが、煮汁の味を好んで飲んでくれるなら全否定はしないです。
もちろん、健康な時なら少量食べるのも、煮汁を飲むのも問題ないかと🙆🏻♂️
獣医学と医学の矛盾
「食材としてカルシウムを多く摂るのはシュウ酸カルシウム尿石症のリスクを上げるからダメ。カルシウムを制限しましょう」
というのが現在の獣医学のセオリーです。
ところが、その明確な根拠はなく、「それはおかしい」と論文の中で半ばぼやきのように宮川先生はおっしゃっています。
実は、人間のシュウ酸カルシウム尿石症の予防方法としては、以前は食事中のカルシウム制限が推奨されていましたが、今は逆にカルシウムをたくさん摂った方が良いとされています。
真逆じゃねーか・・って感じですよね(笑)
そして、塩分の摂りすぎはシュウ酸カルシウムのリスクが上がるとのこと。
(参考)
・日本医師会HP
今の療法食って、カルシウムは高くないし、商品によっては塩分高めなのに「シュウ酸カルシウム尿石症に配慮」って言われています。
近い将来、食事療法のセオリーが変更になりそうですね。
統計のマジック

私は切り干し大根の煮汁が効きました!!

私もです〜♪
こういうコメントに弱い飼い主が多いですよね。
ごく一部の人の意見を意識しすぎるのは「統計のマジック」にハマります。
分かりやすい解説はこちら▼
要は、限られた状況や条件の中で成立することが必ずしも正しいとは限らないということです。
今回の場合だと、セミナーに参加した飼い主さんが切り干し大根の煮汁で復活したのは事実だと思いますが、それを僕がみなさんに切り干し大根の煮汁を推奨する根拠にはできないということです🤫
もしくは、「煮汁」で水分を摂るメリットがアルカリ性食材を摂るデメリットより大きかった可能性もありますね🙆🏻♂️
もし調べ物をするなら、信頼できる情報源はこのへんです▼
・国のHP
・ちゃんとした本(古い情報もありますが)
・複数の病院や動物病院のHPで共通して言っていること
・論文(矛盾する内容もありますが)
科学は数年でくつがえるので、視座高く、情報を取捨選択していきましょう!
僕も随時発信していきます🙆🏻♂️
以上、参考になれば幸いです🙇🏻♂️